♪全員が納得するそんな答えなんかあるものか……みんなから説得される方が居心地悪くなる~
立憲民主党代表の枝野幸男氏(54)が、最近はまっているのが欅坂46の新曲「黒い羊」だ。永田町内外で強まる「野党大同団結論」に抗う「単独主義」への強い思いを歌に託すがごとくである。
ただ最近、立憲幹部の表情は冴えない。
「単独主義もいいが、今年は12年ぶりに統一地方選と参院選が重なる『政治決戦』の年。アイドルの曲を覚える暇があったら、大同団結に代わって何か世間にアピールする戦略をぶち上げてほしい」
元弁護士らしい巧みな弁舌に定評があり、一見エネルギッシュな枝野氏だが素顔は「ものぐさ」(番記者)だ。組織運営には興味がなく、基本的には右腕の福山哲郎幹事長に任せきり。辻元清美国対委員長の「代表はカラオケばかり」のぼやきにも「本当のこと」と意に介さない。
参院選まで約5カ月。他の野党は「与党を過半数割れに追い込む」(志位和夫共産党委員長)と気勢を上げるが、枝野氏にその気はない。与党過半数割れには野党全体で72議席必要。善戦した3年前でも47議席だったのを考えれば確かにハードルは高い。