日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告(64)の新たな“私物化問題”が2月上旬、立て続けに報じられた。
「16年にベルサイユ宮殿で開いたキャロル夫人との結婚式では、宮殿の使用料約620万円を仏ルノーの資産から不正に支出していたと指摘されました。同宮殿で14年3月に行われた日産・ルノー提携15周年パーティは、約7500万円に及ぶ費用を両社の統括会社が負担していましたが、実際はゴーン氏の60歳の誕生日会。レバノンの有力者数十人や再婚前のキャロルさんなどが招かれ、星付きシェフによる豪華な料理が振る舞われていた。ともにルノーの社内調査で明らかになりました」(社会部デスク)
ここに来て、本格的に“ゴーン追放”に舵を切ったルノー。ゴーン氏側近が明かす。
「ゴーン氏はいずれも『適切な手続きを経ており、問題ない』というスタンスを取っています。しかし、自身を裏切るようなルノーの動きには苛立ちを見せている。声を荒げることもありました。これまではゴーン氏の意を受けて水面下で動いていたルノーのボロレCEOも、日産の西川廣人社長と急接近しています」