24日、韓国・国防省が公開した韓国海軍の駆逐艦に対し海上自衛隊の哨戒機が低空で威嚇飛行をしたとされる写真。
【画像】新たな画像公開も防衛省幹部「分析しようがない。話にならない」
公開されたのは哨戒機の接近を示す写真3枚と哨戒機が接近した際のレーダーのデータが表示されていたとされる写真2枚だった。
この写真は自衛隊機が駆逐艦から約7.5キロの距離にいるというもの。
自衛隊機は次第に接近し、通信アンテナの横を高度60メートルで飛行。
こちらの写真では1100メートルまで哨戒機が接近した様子と説明している。
韓国・国防省は、「色々と観測する装備があるので、その装備に表示されたものを見れば(低空威嚇飛行は)確実だ」と強調。
ところが、これらの写真を見た防衛省幹部はFNNの取材に対し、「水平線など比較できるものがないと分析しようがない。話にならない」と語る。
岩屋防衛相は24日夕方、「丸腰の哨戒機が近づいて脅威を感じるのは、むしろ哨戒機のほうなわけで、ぜひ私共の見解を受け止めていただいて…」と話した。
3日前、火器管制レーダーのブザー音を公開し、韓国側との協議を打ち切った日本の防衛省。
ところが韓国は自衛隊機の低空威嚇飛行という新たな問題を提起したのだ。
韓国側は自衛隊機が距離540メートル、高度約50から70メートルで飛行したと主張し日本を非難。
これに対し防衛省は24日、高度150メートル以上、距離1000メートル以上を確保していたとして、両者の言い分は真っ向から食い違っている。
解決の兆しが見えない日韓の対立を同盟国アメリカはどう見るのか。
FNNは長年、アジアの安全保障問題にかかわってきたアメリカ人専門家に話を聞いた。
新米国安全保障研究所パトリック・クローニン上級顧問:
アメリカの国益にも日本の国益にも合致しない。問題なのは解決を先延ばしすればするほど、火に油を注ぐ様な状況に陥っているということ。日韓の国民感情の悪化につながっている。これを早く取り除かなければならない。
プライムニュース イブニングより