2018年下半期(7月~12月)、文春オンラインで反響の大きかった記事ベスト5を発表します。エンタメ部門の第4位は、こちら!(初公開日 2018年10月10日)。
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俳優・大沢たかお(50)に「週刊文春デジタル」が密着取材を敢行した。そのインタビューの中で、大沢は「実は2年間、俳優活動を休止していたんです」と語った。
大沢はミュージカル「王様と私」(6月21日から9月29日まで)に出演するため、今年5月から5カ月間、ロンドンのマンスリーアパートでひとり暮らしをしていた。「王様と私」といえば、渡辺謙(58)が2015年にニューヨーク・ブロードウェイで主人公の王様役を演じ、アメリカ演劇界で最も権威のある「トニー賞」のミュージカル主演男優賞にノミネートされたことで知られる。
渡辺主演のロンドン公演で、大沢はクララホム首相という重要な役を担ってきたが、8月末からは週1度、渡辺に代わって王様を演じることになったのだ。
「周りのキャストはほとんどが外国の方ばかりで、演技指導も他のキャストとのやり取りもすべて英語。さらに準備のために与えられたのは、本番前に3時間のリハーサルがたった3回だけ。休みの日も自己練習に明け暮れ、本当に苦労しました」(大沢)
ロンドンでの生活で体重は7キロも落ちた。1人で生活するマンスリーアパートには驚くほど物がなく、この5カ月、テレビを1度もつけたことがないという。それほどまでに、生活のすべてをこの舞台にぶつけていた。
そして迎えた王様役の本番当日、前日の不安げな言葉が嘘のように、舞台は大成功。観客のスタンディングオベーションに迎えられ、幕は閉じた。
インタビューの中で大沢からこんな言葉が飛び出した。
「実は僕、この2年間、俳優活動を休止していたんです。仕事の話を聞くだけで苦しくなってしまう時期もあった。やっぱりドキドキワクワクがなければ、この仕事を続ける意味がないと思っていますから」
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