防衛省は28日、韓国海軍の駆逐艦が石川県・能登半島沖の日本海で海上自衛隊のP1哨戒機に火器管制レーダーを照射した問題で、哨戒機が撮影した当時の映像を公開した。
韓国側がレーダー照射の事実を否定するなど日韓の認識に食い違いが生じていることから、公開に踏み切った。
 「FC(火器管制)レーダーを探知」  「めちゃくちゃすごい音だ」  
韓国側は一切のレーダーの使用を認めていないが、
映像にはレーダー照射を受けて緊迫する自衛隊員の様子が生々しく映されている。
映像は13分7秒。
防衛省は公開したものと同じ映像を在京の韓国大使館を通じて韓国側に提供した。  
映像では、哨戒機は最初の照射を受け、回避のため旋回して距離をとった。
状況確認のため、右にもう1度近づいたところで再び照射を受けた。
照射時間は読み取れないが、防衛省によると「それぞれ数分間」に及んだ。
自衛隊幹部は「意図的な照射であることは明白だ」と指摘する。  
映像には、哨戒機から駆逐艦に対し「韓国海軍艦艇、艦番号971」と英語で計3回呼びかけ
「貴艦の行動の目的は何か」とレーダー照射の意図を確認する場面も収められている。
駆逐艦からの応答はなかった。
韓国側は「通信強度が微弱で『コリアコースト』という単語だけを認知した」としているが、
そうした場面はなかった。  
また、韓国側は哨戒機が駆逐艦の真上を低空で通過する「異例の飛行」を行ったとも主張しているが、
哨戒機は駆逐艦との間に一定の距離と高度をとっていた。
防衛省は「国際法や国内関連法令で規定されている高度と距離以上で飛行した」と説明している。  
岩屋毅防衛相は28日の記者会見で、映像公開の目的について「海自が国際法に従い、
適切な行動をとっていたことを国民に理解してほしい」と語った。
「大事なことはこの種の事案が二度と起こらないことだ。
防衛当局間の意思疎通や交流を前向きに進めていきたい」とも述べ、
再発防止を訴えていく考えも示した。  
韓国駆逐艦によるレーダー照射は、20日に能登半島沖で発生。防衛省が21日に公表し、
韓国側に抗議するとともに再発防止を求めた。
韓国側は24日に「一切の電波照射はなかった」などと主張したが、
防衛省は25日に「火器管制レーダー特有の電波を照射された」と反論する声明を発表するなど、
日韓の言い分が食い違っていた。27日に開いた初の実務者協議でも溝は埋まらなかった。 
(映像提供 防衛省) English version→ https://youtu.be/s93-l68D3Eo

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