往年の“大ちゃん”ファンにとって、胸の高鳴るクリスマスイブがやってくる。ソチ五輪を最後に引退した髙橋大輔(32)が、5年ぶりに全日本選手権(12月20日~24日)の舞台に立つのだ。
髙橋の今季最高点は西日本選手権での244.67点。国際大会とは単純比較が出来ないが、今季自己ベストは羽生結弦297.12点、宇野昌磨277.25点、友野一希238.73点。羽生が欠場を発表した今、メダル争いどころか宇野にどこまで迫るかという戦いとなった。3位以内に入れば来年3月の世界選手権への選考条件も満たす。
「目標は全日本の最終グループで滑ること。4回転(ジャンプ)も1本は挑戦したいですが、無理すると怪我するので考えながらやります」
西日本選手権の優勝後、髙橋はこう謙虚に語っていたが、翌週のNHK杯を生観戦し、モチベーションは変わる。31歳のセルゲイ・ボロノフが4回転を軽々と決めたのだ。
「年齢が1つしか違わないのに第一線で活躍している。自分も今のままじゃダメです」