「非常に強い味方が1人、チームに加わったという感想です。胸を張って思い切ってジャイアンツで戦って貰いたい」
ビヤヌエバ、中島宏之、炭谷銀仁朗、丸佳浩に続く今オフの巨人の“金満”補強第5弾、岩隈久志投手(37)の獲得に際し、原辰徳監督は嬉しそうにそう語っていた。
巨人フロントもV9時代に入る前、国鉄から巨人に移籍した金田正一投手の名前を挙げ、「(その練習量を見て)巨人は変わった。若い選手も感じるものがあると思う」と波及効果を期待するが、ベテラン記者はこう苦笑する。
「急に400勝投手の金田さんの名前なんか出して、岩隈の価値を盛ろうとしてるとしか思えない。そんなアピールをしないといけないほど、今の岩隈には価値がないと言ってるようなものだよ」
具体的にはどういうことか。
「岩隈は、ここ2年でメジャーでは6試合しか投げていない。去年9月に右肩の手術をしてからは、今季の終盤に1Aで3イニング投げただけですから」(同前)