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「三橋貴明氏ブログ」現在の欧州は日本の反面教師である

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『グローバリズムのトリニティ①』三橋貴明 AJER2018.12.4

 

 

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三橋TV第27回【日本は交通インフラ大国という嘘】

 

 

フランスのマクロン大統領が、黄色いベスト運動を受け、いくつかの対策をテレビ演説で発表しました。

詳細は、情報が錯綜しているので、まだ書きませんが、いずれにせよ多少の「財政拡大」はあるようです。

結果的に、フランスの財政赤字がEUのルール(対GDP比3%)を超す可能性が出てきました。

面白いのは、マクロン大統領の対策発表を受け、イタリアのディマイオ副首相は、「ならば、フランスもイタリアと同罪だよな(超意訳)」 と、言い出していることです。

『フランスもEUの財政規律に直面=イタリア副首相

http://www.asahi.com/business/reuters/CRBKBN1OA231.html

 

イタリアのディマイオ副首相は11日、フランスも欧州連合(EU)が求めている財政規律を脅かしているとし、

欧州連合(EU)がイタリアとフランスとを同等に扱うことを期待すると述べた。

フランスのマクロン大統領は10日、政権に反発する抗議デモを鎮静化させるため、

最低賃金の引き上げや年金生活者を対象とした減税などの対策を発表。

これにより、フランスの財政赤字の対国内総生産(GDP)比率は、EUが上限とする3%を超える恐れが出ている。

(後略)』 ディマイオ副首相は、「財政赤字の対GDP比率に関する規則がイタリアにとって有効であるならば、それらがマクロン大統領にとっても有効であることを期待する」 と語り、

EUの「財政主権侵害」を、フランスにも適用することを求めています。

イタリアの思惑としては、フランスを巻き込むことにより、EUの財政主権に対する侵害の影響を小さくしたいのではないかと思います。

いずれにせよ、フランスもイタリアも、EUという「グローバリズムの国際協定」に加盟している限り、積極的な財政拡大に打って出ることはできません。

しかも、両国ともにユーロにも加盟しているため、金融の主権もないのです。

日本のように、「日本国債は100%日本円建てで、しかも日銀の量的緩和により、政府の実質的な負債が減り続けている」

などという状況は、ユーロ加盟国にはあり得ないのです。(それでも財政拡大に乗り出さない我が国が、どれだけ愚かなのか、という話でもありますが)

結局、EUやユーロという「呪縛」が、国際協定という名を借りて、フランスやイタリアの経世済民的な政策を妨害していることがよく分かります。

というわけで、いち早くEUという「呪縛」から抜け出すことを決意したイギリスは・・・。

『英EU離脱の協定案、議会採決延期 メイ首相

 

https://www.asahi.com/articles/ASLDB72HBLDBUHBI03P.html

 

英国の欧州連合(EU)からの離脱条件を定めた協定案などをめぐり、

 

メイ首相は10日、英議会の承認を問う11日の採決を延期する方針を示した。

 

英国とEUが11月に合意した協定案には英国内の反発が強く、大差で否決されるのは不可避との見方が広がっている。

 

メイ氏は10日の英議会で「議論を聞いてきたが、(予定通り11日に)採決しても否決される見通しなので延期する」と述べた。

 

メイ氏はEUと再交渉して合意の修正を試みたうえで、議会の承認をめざすとみられる。ただし、EU側は現在の合意が「唯一の選択肢」としており、再交渉に応じるかは不透明だ。

 

(後略)』 現在のイギリスとEUとの離脱案は、イギリスが今後もEUのルール、つまりは「呪縛」に縛られる可能性を秘めており、離脱派が反発しているのです。

 

そもそもの問題は、アイルランド国境です。イギリスやアイルランド、それに欧州の政治家は、1998年まで続いたアイルランド紛争の再燃だけは、何としても避けたいと考えています。

 

というわけで、現在の協定案では、イギリスがEUから離脱しても、北アイルランドとアイルランド共和国との国境は、これまで通り「フリーパス」で、

 

ヒトやモノが「自由」に行き交うことになります。その場合、北アイルランドはEUの関税同盟に残留するということになってしまいます。

 

となると、イギリスの他の地方、例えばスコットランドやウェールズにとっては、「なぜ、北アイルランドだけが特別扱いなのだ」 という話になってしまい、

 

さらには北アイルランドの連合王国からの「独立」といった未来すら見え隠れしてしまいます。

 

となると、まずはイギリスが北アイルランドを含め、EUから完全離脱し、

 

完全同盟からも抜ける。その上で、一般的なWTOルールに則り、EUとの関

 

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『著作権保護のため、記事の一部のみ表示されております。』

Source: 三橋貴明氏ブログ

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