（写真：荒井広幸氏）

衆議院選挙に向けて永田町がざわつく中、自民党に復党するのが元「新党改革」代表の荒井広幸氏だ。

小池新党「希望の党」の何がいけない？

「総理の盟友」と自他ともに認める荒井氏が、選挙に向けた安倍首相の胸の内と小池新党について語った。

ーー26日、荒井さんは自民党に復党願を提出しましたね？

自民党幹事長室から25日に電話があり、「安倍総理と二階幹事長の間で、『復党をしてください』という話になったので本人の意向を確認したい」と打診がありました。

綿貫先生が名誉回復で復党していて、自分もそういう趣旨なのかなと思ったので、ご厚意を受けようと思い、受けさせて頂きますと。

自民党では除名を解除する場合、私の方から願いを出すのがルールだそうで。

二階幹事長に直接会って、「名誉回復と理解しているのでありがたく思います」と申したら、「あの時は異常な中でしたからね」ということでした。

ーーその際に衆院選に出馬要請はなかったのですか？

ございません。「いつか一緒にまたやりましょう」というような言葉は、帰り際にありましたが。

ーー今回の衆院選で出馬は考えていませんか？

今は私、考えておりません。

ーー小池知事が「希望の党」の代表に電撃的に就任し、永田町には大きなインパクトを与えています。

私も自民党を除名されて、刺客を立てられた方々を救済するために新党を作ったんですね。

それから新党を立ち上げて幹事長や代表になりました。

そういう目で見ると、首班指名で代表の名前を書けない政党で、一致団結して内外の問題に対処できるのかと素朴な疑問がありますね。

ーーそもそも知事と代表の両立をできるのかとの疑問も出ています。

田中康夫さん、橋下徹さんなど、地方の首長が党首になると言う例はあります。

しかし私は、田中さんを長野県知事から国会議員に回ってもらいました。

それは首班指名で総理を誰にするかという時に、自分の党首を書けないというのは、本当に政策を遂行する力があるのかと。

その意味で、小池新党は政策もバラバラで煮詰まっていないし、今の混乱に乗じて当選したいと言う人が集まった印象がありますね。