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シーツ姿の幽霊の視点で描く死後「ア・ゴースト・ストーリー」文春

〈あらすじ〉作曲家のC(ケイシー・アフレック)と妻のM(ルーニー・マーラ)は、

 

田舎町の一軒家に暮らしている。

 

深夜に隣の部屋で鳴ったピアノの音に目を覚ました2人は、

 

誰もいないことを確認すると、お互いの温も…

 

シーツ姿の幽霊の視点で描く死後の世界

「A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー」を採点!

シネマチャート

〈あらすじ〉

作曲家のC(ケイシー・アフレック)と妻のM(ルーニー・マーラ)は、田舎町の一軒家に暮らしている。深夜に隣の部屋で鳴ったピアノの音に目を覚ました2人は、誰もいないことを確認すると、お互いの温もりを感じながら再び眠りにつく。翌朝、Cは交通事故で不慮の死を遂げる。Mが霊安室を立ち去ると、幽霊になったCがシーツを被った状態で起き上がる。Cは自宅に戻り、自分の存在に気づかないMを見守り続けるが、Mは新たな人生に向き合うために引越しをする。その後、次々と入れ替わる住人たちを、ときに怖がらせながら見守り続けたCは、自分が永遠にこの空間に縛られ続けることに気づく。

〈解説〉

監督と脚本は、『ピートと秘密の友達』のデヴィッド・ロウリー。妻を愛し続ける幽霊の視点から、死後の世界が描かれる。92分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆悲しみと淋しさに沈む暮らしの描写の中で、ちょっとマンガぽいシーツおばけの姿が救いに。ラストはちょっと疑問だが。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆溝口の『雨月物語』やアピチャッポン・Wの『光りの墓』には及ばないが、高度な催眠術だ。人ではなくて家に憑くのか。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★☆☆死んでも自我を失えず執着を消せない不自由さが切実に伝わる。次元を超えた孤独は滑稽なほど。幽霊を体験できます。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★☆☆アイデア一発勝負の側面はあるが、簡素な場所から立ち上がる永遠性と悲哀は出色。詩情豊かで後を引く。星4つに近し。

  • 洞口依子(女優)

    ★★☆☆☆哀愁に濡れ妖艶なルーニー。ヴァージニア・ウルフの引用。狭い画角でみる自分不在の世界はまさかのインターステラー?!

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆

 

 

Source: 文春砲

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