https://www.cnn.co.jp/business/35128068.html
(CNN) 英国の料理誌編集長が完全菜食主義者(ビーガン)を「1人ずつ抹殺(まっさつ)するか」などとけなしたメールがソーシャルメディア上に流れてひんしゅくを買い、辞任する騒動がこのほどあった。
この料理誌「ウェイトローズ・フード」は英国で高級スーパーマーケットを展開する「ウェイトローズ」が出版元。同社は今年6月、英国の主要スーパーとしては初めてビーガン向けの商品を豊富にそろえる営業も開始していた。先月にはこれら商品の販売高が前年比で85%急増したことを報告していた。
辞任に追い込まれたのはウィリアム・シットウェル前編集長。ビーガン向け料理方法の特集企画でフリーランス記者とメールでやり取りし、「彼らの偽善を暴いてやる?」「肉をむりやり食べさせる?」などとも書いていた。
この内容が外部に漏れ、「ずれた感覚」の持ち主などの批判を招き、ウェイトローズをボイコットするとの警告も出ていた。動物の倫理的な扱いを求める米国の動物権利保護団体「PETA」は「この編集者の罪は英国の社会の実態を把握していないことだ」と主張した。
騒ぎを受けウェイトローズ社は前編集長の見解は社を代表するものではないとツイッター上で表明し、シットウェル氏の辞任も確認していた。
同氏もインスタグラム上で自らの文章が食や人生を愛する全てのビーガンを大きく傷付けたことを謝罪。個人的なメールの中での軽率な冗談だったと釈明した。
シットウェル氏は1999年に同誌に加わり、英BBC放送の料理番組「マスターシェフ」にも出演している。英団体「ビーガン・ソサエティー」によると、同国内のビーガンは約60万人となっている。
ウィリアム・シットウェル氏/David M. Benett/Getty Images
ヴィーガニズム(英: veganism)または絶対菜食主義(ぜったいさいしょくしゅぎ)は、動物製品の使用を行わない生活様式である。
エシカル・ヴィーガニズムが動物の商品化を否定し、あらゆる目的での動物製品の使用を拒否するのに対し、ダイエタリー・ヴィーガニズム (純菜食主義) は食事から動物製品を排除するだけにとどまる。また、エンバイロメンタル・ヴィーガニズムと呼ばれる別の一派は、畜産業が環境を害しており持続可能でない等の考えから[1]、動物製品の使用を拒否している[
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Source: U-1