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「まんぷく」ロケ地の武庫川女子大会館、朝ドラ効果で見学者急増 

ロケ地の武庫川女子大会館、朝ドラ「まんぷく」効果で見学者急増

 

 

世界的な建築家、フランク・ロイド・ライトのまな弟子、

 

遠藤新(あらた)(1889~1951年)の代表作で、

 

昭和初期のホテルの趣が残る武庫川女子大甲子園会館(旧甲子園ホテル、兵庫県西宮市)

 

の見学者が急増している。

 

きっかけはNHKの連続テレビ小説「まんぷく」。戦前、ヒロインが就職したホテルのロケ地として使われたのだ。

 

「まんぷくで見た」と予約はやまず、11月の見学日は“札止め”になる人気を博している。(渡部圭介)

 

 

 「(まんぷくのヒロインを演じる)安藤サクラさんが立っていたところや!」-10月に行われた甲子園会館の見学ツアー。建物をめぐりながら、約30人の参加者から声が上がった。大津市の女性(65)は「まんぷくを見てロケ地を調べたらここだった。戦前のホテルの雰囲気、時代を感じられた」と目を輝かせた。

 もとはホテルだった同会館。現在、武庫川女子大建築学科の教室や、学生らの作業場などとして使われているが、褐色のタイルで埋めつくされた重厚な外観、細部まで意匠を凝らした内装といった高級ホテルとしての趣がそのまま残る。

 インスタントラーメンを発明した安藤百福(ももふく)さんと妻の仁子(まさこ)さんをモデルに描く「まんぷく」では、

安藤サクラさん演じるヒロインが就職した「大阪東洋ホテル」のロケ地の一つに選ばれ、玄関や1階のホールなどで撮影が行われた。

 

 10月1日からドラマが始まり会館が映り込むと、見学予約や問い合わせが急増。東京からの見学者もあった。11月も5日ある見学日の予約はいずれも定員(20~30人)が埋まり、館長代理の市栄(いちえ)正樹さんは「放送前と比べ見学者は2~3倍。過去にも映画のロケに使われたが、ここまでの反響はなかった。テレビドラマの影響力はすごい」と話す。

 会館はわずか14年という短命に終わった「幻のホテル」でもある。昭和5年に開業し「東の帝国ホテル、西の甲子園ホテル」と称されたが、戦局の悪化で接収され、19年からは海軍病院に。戦後は進駐軍将校の宿舎などとして使われた。

 進駐軍の撤収後は大蔵省(当時)の管理下に置かれた。同大学を運営する学校法人・武庫川学院の手に渡る昭和40年までの8年間で建物は傷み、周囲から「幽霊屋敷」と呼ばれた時期もあったという。

 学院が取得後、改修を行って往時の姿をよみがえらせた経緯もあり、市栄さんは「大切に使いながら保存していることを知ってもらえる」と笑顔。11月24、25日にはライトアップを行い館内の一部を開放する。「毎年多くの人が訪れるのにこれ以上、来たらどうしよう」と市栄さんはうれしい悲鳴をあげている。

 武庫川女子大甲子園会館の見学は予約制。予約は専用ダイヤル((電)0798・67・0290)。

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