日本保守党、自民党愛知県連に公開質問状　地方議員への「裏金」還流調査求める　河村氏「正直な国をつくりましょう

ベストセラー作家の百田尚樹氏とジャーナリストの有本香氏が立ち上げた「日本保守党」と地域政党「減税日本」は１０日午後、名古屋市内で記者会見を開いた。自民党派閥のパーティー収入不記載事件に絡み、「裏金」還流に関する地方議員への調査を求める公開質問状を自民党愛知県連に提出すると明らかにした。

質問状は百田代表と事務総長の有本氏、同党共同代表で減税日本代表も務める河村たかし名古屋市長らの連名で、自民党愛知県連会長の丹羽秀樹衆院議員宛となっている。

質問状では「裏金は国会議員から地方議員に配られた」「国政選挙への公認要請、地方議員への選挙協力の要請などさまざまな場面で裏金配りがある」などと報じられたことを挙げ、県連に所属する各地方議会議員を対象に、過去１０年間で国会議員から裏金を受領した経験の有無や、各首長選挙で裏金を受領した経験の有無などの調査と結果の開示を求めた。

回答期限は１７日とし、回答を公表するとしている。

河村氏は会見で「カネを配らないと選挙が成り立たない国で、そもそも日本国大丈夫ですかね」「全容の公開を求める。正直な国をつくりましょう」と呼びかけた。

有本氏は「政治に関わるすべての者が自発的に、およそ１０年間にどういうことがあったのかすべて表に出してもらって、改めていく姿勢を鮮明にしない限り、本質的解決にならない」と述べた。

７日には政治資金規正法違反の疑いで比例東海選出の衆院議員、池田佳隆容疑者＝自民党を除名＝が逮捕された。昨年１２月には過去に税金滞納があったとして、愛知５区選出の神田憲次衆院議員が財務副大臣を辞任した。