維新・馬場伸幸代表“政権奪取計画”を独占告白「組むなら菅さん&萩生田さん」「岸田さんはアカンなあ」
「我々が政権奪取に“本気だ”と、国民のみなさんに感じていただけたからでしょう」 と、明るい声で語るのは「日本維新の会」の馬場伸幸代表だ。元気なのにはワケがある。この男はいま、政界の“台風の目”なのだから……。
【写真あり】長男・翔太郎との“公邸宴会”で批判を受ける岸田文雄首相
「4月の統一地方選挙では、維新所属の地方議員が470人から774人に増え、まさに独り勝ちでした。岸田文雄首相は、G7効果で上昇した支持率に乗じた総選挙を狙っており、永田町では解散風が吹き荒れています。この選挙で維新がどこまで伸びるのかが、最大の焦点です」(政治部記者)
そこで本誌は、渦中の馬場代表に独占インタビューを敢行。“政権への道”を聞いた。 「まず我々の最終目標は、日本を大改革することです。そのために『中期経営計画』を策定しているんです。ひとつめは、2022年の参院選で改選議席数の倍増と『比例票』で野党第1党になるという目標。これはクリアしました。2つめが今回の統一地方選。これもありがたいことに、目標の600人を超えました。そして残るは、次の衆院選で野党第1党の議席を勝ち取ることです」
馬場代表は、これまで計画どおりに進んできた要因を、維新が“非自民”の受け皿になったからだと分析する。 「そもそも、自民党を支持する理由の1位が『ほかに適当な政党がないから』ですからね。しかも岸田政権は、すぐに増税と国債発行という名の借金で、国民に負担を押しつけてくるでしょう。国民負担率はもう50%近く。給料の半分が、税金と社会保険料で持っていかれているんですよ。春闘で、そこそこ給料が上がったとしても、負担が増えて手取りは変わらない。全国を歩くと『いまの自民党ではアカン』という国民の声は、確実に増えていると感じます」
だが、野党第1党たる立憲民主党は、政権の“粗探し”に終始しているとする。 「あの政党は、自民党のスキャンダルが出たら『キター!』という感じで、そればかり国会で追及するでしょう。本来、国会は、政府のA案に野党がB案を提示するという、生産的な場であるはずなのに。彼らは、野党第1党というポジションを守ろうとしているようにしか見えへん。僕らは、本気で自民党を引きずり降ろそうと思っていますからね」
維新の強みは、大阪でおこなってきた改革の“実績”だ。 「自慢話になりますが、維新は『有言実行』ですからね。僕らが大阪でずっとやってきたのが『身を切る改革』。たとえば、大阪府議会では12年かけて109議席を79議席に減らしました。そして議員報酬も3割カット。改革を進めたことで財源が生まれ、幼稚園、保育園の無償化はどんどん拡がっているし、小中学校の給食費の無償化も、多くの自治体がやっています。こうした改革が『奈良でも和歌山でも兵庫でもやってほしい』と、関西一円で拡がっています。タイムラグはあれど、全国にも拡がるはずです」
一方、維新の勢いを受けて、「自公維」「自公維国」などといった“連立方程式”が取り沙汰されている。与党になることで、“改革”を実現する方法もあるはずだが……。 「そこは慎重に考えなアカンと思います。新自由クラブ、新党さきがけ、日本新党など『第三極』と言われ、自民党と連立を組んだ政党は、最後はみんな自民党に吸収されましたから。私や松井一郎前代表ほか、維新の中心にいるメンバーは、ほとんどが元自民。自民を割って出た人間が、また自民党に飲み込まれていくなら、なんのために出たんやということになる。それに“検討使”の岸田さんはアカン。我々は、あくまで単独政権を目指すつもりです」
だが、自民党が分裂するとなれば話は変わってくる。 「ダメな議員が増えてくると、やがて“青雲の志”を持っている人間は『つき合うてられん』と考えます。そのときに政権を担える政党があれば『ほな、そっち入ってやろか』と考える。これが、大阪で維新が生まれた歴史です。この歴史が、再び国政という場で起きることも、視野に入れながらやっていくことになります。自民党に限らず、改革マインドを持った政治家が結集できるような『核』を、僕らは作ろうとしているんです」 では、自民党が割れたときに具体的に誰と組むのか。馬場代表はその名を明言した。 「組むとしたら、筆頭は菅義偉(よしひで)前首相でしょうね。政治家は、コメンテーターとは違う。結果を出さなアカンのです。それを実行してきたのが菅さんだと思います。菅さんはよけいなことをおっしゃらないから、こんな話はしたことはありませんけどね。菅さんが総理になり、初めてお会いしたときの言葉を思い出します。開口一番『(総理に)なっちゃったんだよ!』とおっしゃった。やはり政局ではなく、政策の人なのだと感服しました」 ほかに有力な“改革保守”として挙がったのが、萩生田光一政調会長の名だ。 「萩生田さんは安倍政権の中枢におられて、僕らの目標になる人でした。当時、雑談中に『萩生田さんやったら、これから総理になれるんちゃいます?』と聞いたことがある。あのときはあっさり否定されたけど、尊敬できる人です」 一部では、国政に野心を抱く小池百合子都知事と、関東圏の地盤が弱い維新が、タッグを組むという噂も出ている。 「小池さんとは、そういう微妙な話をしたことはありません。ただ小池さんには、僕らが持ってるような改革への強い理念をあまり感じません。自分が総理になりたいだけというふうに、私には見えますけどね」 維新政権の現実味が増せば、気になるのは橋下徹氏や松井氏など、かつて“維新の顔”だった元政治家たちだ。 「かつての橋下さんは“真剣勝負”やった。なんでもスパッと切っていたのに、いまは木刀や竹刀を振りまわしているような感じがします。本人も、日々、おもしろくないんじゃないかな……。松井さんは10年以上、先頭に立ってきたわけで、疲れを癒やしたいでしょう。辞め際に『自分を動かすのは怒り』と言うてたけど、その怒りが今後、出てくるかどうか」 では、維新内閣は馬場総理で決まりなのか。この問いには、こうはぐらかした。 「いやいや、僕はそんな偉いもんちゃいますよ(笑)」 高校時代、ラグビーに熱中し、大学進学を断念した馬場代表。政権奪取へ“トライ”が近そうだ。 写真・長谷川 新
週刊FLASH 2023年6月20日号
コメント
萩生田氏にそこまでの熱意や力があるとは思えないが、菅氏は良い。岸田がアカンのは間違いない。 保守政党であるはずの自民党内に保守派とリベラル派がいるのが最大の問題なのだから、再度日本自由党と民主党に分裂してお互いの理念に合うパートナーと連帯すべきだと思う。
維新が躍進しているのは、現政権に不満を持つ人が増えている証であることは間違いない。ただ、維新が重用したがっている人の多くが、かっての安倍政権の重鎮であることが気になる。安倍政権の再来なら、御免被りたいと思う人も少なくないのではあるまいが。真の令和維新を実現する政党になることを期待する。
馬場さんは自身のお膝元であり、私のふるさとである町の再開発を実現したことが大きな成果だと今でも思っています。それまでの議員さんが30年超えてでも成し遂げなかったことを。 ただ他の議員さんにモラルハザードな方が多すぎます。そこは立候補前にしっかりチェックすべきです。
選挙の時だけ耳障りの良いことをいい、全く実行実現しない多くの政治家に絶望しています。そんな中、維新は問題のある議員も多いが、実績を残してきた。今の日本の一番のガンは立憲民主党だと思う。立憲民主党が野党第一党でいる限り、増税岸田政権は安泰だろう。維新や国民民主にもっと頑張ってもらい、まともな対案をだし、政治に緊張感を与えてもらいたい。
もし日本が二大政党制になるとしたら、自民が二つに分裂する形でしかありえないと思っていました。維新もそうですが。 もともと自民一党支配は限界にきていて、様々な制度が限界に来ています。自民では抜本的な改革ができないから、 デジタル化も遅れ、社会保障改革もできません。このまま失われた〇〇年を続けるだけです。一方で国民負担率は5割と限界になっています。 それでも私は「ストレスと危機感をもった自民党」がベターだと思っています。維新は自民にストレスと危機感を与える存在にはなってほしいです。
岸田総理も息子の度重なる不適切な行動で支持率もも上がらないし求心力も無い、公明党との選挙協力で連立に陰りが表面化して長く続くマンネリ連立の解消も維新次第ではあり得るし自民に取って維新との選挙戦は苦戦が予想される事から岸田総理を交代させ連立を前提に選挙協力出来れは政権は盤石だと思うけど。
民主党が政権取って、それまでの自民党と変わらない政治しかできずに国民の信頼を失った時を彷彿させることなく 維新と志を同じくする、政党、組織とともに新しい保守政権を樹立して、今の自民党に足りないもの、当然実行力を備え、議員の歳費経費改革(議員数は問題ではない、むしろ足りないと思ってる)、官僚、公務員改革、憲法改正、人口、少子化改革など、今の自民党ではやろうとしない改革を粛々と行って欲しい。 そんな政権、勢力を国民は望んでると思うのだが。 そうならずに単独政権だけ取ったとしたら、民主党と同じ道を歩むだろう。 ハッキリ言って、単独で政権は取れないでしょう。無理です。必ず連立は必要でしょう。 どことどう組んでいくのか、次期総選挙までに全容が出るでしょうが。このインタビューを見る限り水面下ではかなり積極的に行われてるんだろうなと推測される。 思い上がりだけは禁物で!維新の議員の名物だから。
近日の堺市長選、実質で自民党・立民・国民・共産が組んだ候補者を維新単独で圧勝しました。 大阪維新はかつての大阪自民から有志が離脱して生まれた集団。 大阪自民に残った連中は立民だろうが共産だろうが組む集団。 この2極状態に大阪は成っています。 やがて全国でこうなります。国会もきっとそうなるでしょう。 やはり維新と菅前総理が政界再編の核となるでしょうね。
維新の最終目標は日本の政治スタイルを改善改革してより住みやすい国を作ること、そのために自分たちで実行できる地方から実践していこうと維新が誕生した大阪で大阪民が住みよくなる大阪を目指して活動しています。その波が他の自治体に広がり、やがて日本の政治に影響を与えることができればいいと今は活動しています。時間はかかると思いますが、地道に政策論争を通じて日本中の有権者が取り組みスタイルを理解されるように活動を続けるんだと思います。問題を犯す議員が多いという意見も多々ありますが、それらの議員には適切な対応で処理し続け、そのような議員がより少なくなるように党内の規約改定も併せて行っているようです。
維新には国防や経済安全保障関連が弱い面があるので、政権交代させる意志があるなら、菅も良いが、萩生田よりは、高市を取り込むこむべきだ。 高市の強みは安全保障の政策論、国防の考え方で中露北から警戒されていること、原理主義的保守岩盤支持層のカリスマ的存在であること。 今、自民にあって、維新にないものがそれだ。 それ以外は既に維新のほうが上回っているので後は人材の層の厚みを増すだけで充分。
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