2023.6.2【米国】米債務上限問題あっさりデフォルト回避の茶番劇【及川幸久−BREAKING−】
今日のテーマはアメリカ債務上限問題あっさりデフォルト回避の茶番劇ということでお送りいたします
アメリカの政府がデフォルトになるんじゃないかということ
で世界中が注目したんですが回避されましたあっさりとしかしそれは茶番劇だったというのが今日の話の内容です
今日はこれ結構難しいあの話なんです
けどできるだけわかりやすく話そうと思っておりますので
難しいかもしれませんけど最後までお付き合いいただければ幸いで
ございます
今日の本題です
これ水曜日にこのアメリカの会員議会で採決が行われてこのアメリカの債務の上限これを引き上げるかどうかって
いう採決が行われたんですけど引き上げるってことで可決しました反対が結構出てます
共和党からの反対が71人
民主党からの反対が46人出てるんですね両党から結構反対が出てるんですけどもこれは最初からわかってたことで
共和党の反対これ共和党の共和党のマッカーシー会員議長が出した法案なんですが
それに共和党の仲間から反対が出てるそれは主にフリーダムコーカスという
この特に自由を自由主義ってのを強く求めるその実現を求める人たちなので
政府がこんなにお金を使うってことこれももう許せないって人たちですよね
その人たちが中心に反対してます
それから民主党の方は逆に左翼左翼の人たちはもっとお金を使うべきだということを言ってるので
もっと政府がこれに使うべきなんだと
でなんか今回削減するらしいととんでもないというんで反対してます
反対理由は真逆なんですけどでこの法案を推し進めてそしてバイデン大統領と交渉を何ヶ月もやってきて
合意したというのがこのケビンマーカーシーこう言っています
バイデンは歳出削減材質増加もっとお金使いたいこれは求めてきたそれから増税を求めてきた
しかし共和党はそれと戦い歳出カットを勝ち取ったんだとこういう風に言っています
これ歴史的な歴史的なことなんだと私たちは歴史に名前を刻んだというような言い方をしてますね
ただ今回の合意っていうのはバイデン政権と今後2年間つまりバイデンさんの残りの任期の間歳出は
削減しますよとこれいいですねとこれバイデンが受け入れた受け入れたその代わりこの債務の上限はの一時停止つまり
上限引き上げ引き上げないとデフォルトになっちゃうのででこれを認めたということでお互いのバイデン側と共和党側のお互いのまあ言い分を両方取り入れたと
しかし実際はこの歳出は削減されず増加する
これ歳出増加じゃなくって歳出を減らすっていうことで
歴史的な快挙だったんじゃないんですかってことなんですが
名目的には歳出が削減されるんですけど
しかしあの実質的には削減どころか増加するというのが実際です
これが最初からわかってたことだったんですけどでこれを持って
今あのアメリカのネット上ではこういう言い方がされています
デッドシーリング債務上限問題のデッドシリングって言うんですけど
デッドシーリング歌舞伎歌舞伎だとここに歌舞伎の舞台があって
ジョーバイデンがいたりケビンマッカーシーがいた
りそれ周りにいろんなマスコミですねあのFOXニュースだとか
ニューヨークタイムスだとかウォールストリートだとか
これそれぞれが歌舞伎の舞台の中で一緒に演じているんだと
だからみんな話は最初から決まっているということでその中でここにありませんけど
反対してる人たちも実際には歌舞伎を演じていて反対票を投じたフリーダムコーカス例えば
このマットゲイツ下院議員反対してました私はノーと言うとずっと言ってました
同じフリーダムコーパスの仲間であるマージョリーテイラーグリーンとかジムジョーダこの人たちもは賛成してるんですよ
つまりフリーダムコーカスしてはちゃんと反対する人も出て反対しましたよっていう風に見せながら
しかし賛成する側もいるというバランスを取っているわけですね
こんなのを見てスティーブバロンは怒ってます
「これはもう民主党の勝利だろうとバイデンに勝利を与えたようなもんだと皆さんは149人の賛成票を投じた民主党
民主党に149人の賛成票を投じた共和党に裏切られたんだとこれ裏切りだ債務上限なんかないんだとこう言っています」このケビンマッカーシー会員議長っていうのはライヤーだと嘘つきだということなんですが
これねえっとアメリカのやっぱりこの巨大な債務そしてこの予算の構造これにやっぱり原因があります
でちょっとそれを見ていきたいと思います
当たり前のことなんですがもう分かってる方はもう本当にご存知だと思うんですけど
一応基本的な点を言いますアメリカでは予算を決めるのは政府ではなく議会である
これ日本人の感覚で言うと予算決めてんの政府ですよねで形だけ国会で何か審議して賛成とかやってるけど
アメリカでは本当に議会が決めるわけですだから政府は議会と交渉しなきゃいけないですね
バイデンさんは今議会を共和党に取られてるのでだから困ってるわけですね
それであの本当は歳出なんか減らしたくないんだけどもっとお金使いたいんだけど歳出減らすよと
それにそれを受け入れた形だけ受け入れたってことが今回起きてることですで
そのアメリカの予算ですが巨大な予算これ2022年度の6兆ドルの予算なんですが大きく分けて3つの部分があります
この青い部分が裁量的経費によって裁量的と言い方があると意味難しいんですけど中身は国防とか教育とか
国土安全保障だとか政府の人件費だとかっていうものなんです
がこれ増えたら減ったりするもんなんです
その時毎年毎年決めて増やしたりしたりするものこれが裁量的経費
一方2/3ぐらい示してますけど取ってますけど66%これが義務的経費というものでこれは社会保障で
あったりメディアメディケアというのは高齢者向けの公的医療保険ですこれらは毎年決めるもんじゃなくて数年単位で決めてるのでもうずいぶん前に決まっちゃってるんですよ
ですからこれはもう義務だといくら払うってのは義務ってなってる
ここにメスを入れるのがなかなか難しいしかしこれ3分の2も占めていて本当はここにメスを入れなきゃいけない
そしてもう一つあるのがこの緑色これが利払い費アメリカの国債大量に発行したアメリカの国債の利息を払わなきゃいけませんから
その利息の費用ですこれが5%もあるんですこれがアメリカの予算のものすごい大きな特徴なんですね
この5%の利払いが大きい大きいだけじゃなくて毎年増え続けているどんどん増え続けているということで
だからこの債務上限を毎年あげなきゃいけなくなってるわけです
でこの債務上限とは何かこれは政府が発行できる国債の総額の上限が法律によって定められている
これは日本にないですねこういうのねで
国債の発行額が債務上限を超えてしまうと新たな新たに国債を発行できなくなるわけですね
新たにこうした発行できなくなるとデフォルトになる
債務不履行これは何かというと政府が財源を失って国債という財源を失って
今すでに発行した国債の利払いやその他の政府支出を賄えなくなる
政府の職員に給料も払えなくなるこれがどれだけ大変なことかってことなんです
けどデフォルトになると金融市場は混乱します何が起きるか
国債のアメリカ国債の格付けが下げられる
この格下げというのが起きる国債の格下げこれが一番嫌なんですね
どういうことかというとアメリカ政府が国債の利息の支払い
それからそもそも元本の返済これができないんじゃないかっていうリスクこの信用リスクが上がるわけです
そうなるとどうなるかちょっと細かいですけど分かりにくいので一応細かく出しました
信用リスクが上がってもしかしたらアメリカへの国債買っても利息を払ってくれないいや元本返してくれ
ないんじゃないかっていうそうなるとですねアメリカ国債の需要は需要はもちろん減少します減ります
減少需要が減少すると価格が下がります
債券の場合価格が下がると金利が上がります
その分金利が上がります
そうするとアメリカ政府がしてみると次に新たな国債を発行しようとするときに高い金利になり
ますのでコストが上がります
これアメリカ政府の資金調達のコストが上がるだけじゃなくて
民間にも影響が出ます国の経済全体のコストが上昇しますそうすると企業は資金調達のコストが上がるのでアメリカ政府の
おかげでそれなのでじゃあもう投資を抑制しようということになりますそのそれによって会社に勤めてる人たちの給料も下がるので家計の商品も減少します
結果経済全体が成長減速ということになってこれが一番困るわけですね
でその責任が大統領であり共和党であり民主党であるということでみんな
嫌なんですこれがねで今回この債務上限引き上げこれのこれしかないんだとこの結果ありきの政治決着だったわけですね
ただそれだとまずいので茶番劇歌舞伎をみんなが演じたということでしたで
それを分かってた市場はダウの先物株式市場それからアメリカの国際市場為替の市場はほとんど動きませんでした
つまりマーケットはとっくに可決デフォルト会計を回避を分かっていたのでそれを織り込み済みだったわけですね
このこの件についてロンポールアメリカの共和党の元下院議員
で今もう引退されてますがこの非常にあのリバタリアンとしてこの自由主義の論客
ですけどこの人が発言されていますこの人は息子さんがランドポールということで今共和党の上院の方の重要な上院議員ですねこのファウチファウチ博士ドクターハウスを
追い込んでる人ですよねそれで有名になってる人ですけどこのロンポールがこの債務上限騒動っていうのは
偽善であると茶番劇どころか偽善だとというのはこの国債の利払いが問題なんだとさっきの5%あるという国債の売り払い国債の利回りは
利払い費っていうのは他の予算項目である社会保障医療保険メディアそれから国防費これみんな
項目としては費用が大きいその次に来る4番目が国債の利回りな利払いなんですよね
でこれは減らないんだとこのままだと国の借金は毎年増え続けているので国債は毎年発行し続けてるのでだから
利払いもずっと増え続けているで国債そのものを減らさなければこの今回の最大の問題デフォルトデフォルトのリスクは実は
上がり続けるんだと
この債務の上限をこれを上げなければ上げなければデフォルトになるんだって
大騒ぎしてるんですけどいやいや国債のこの債務の上限どころかそもそも国債自体をこの国債そのものを減らさなければ
デフォルトのリスクはずっと上がり続けるんだとこの指摘をしていますしかし共和党は国債を減らせないんだと共和党であったとしても
民主党は全くそんなこと考えてないけど共和党も実は減らさないんだと
というのは共和党は過去をトランプ政権の時もこの時も債務の上限を3回上げてるんですよね
これトランプさんがあげたんじゃないですよこの共和党議会の共和党が上げてるんです
なぜかというと軍産複合体だったりとかそれから高齢者のロビー団体だとか
こういうところとか関係があるわけで支援してもらってるわけです
よねだから軍産複合体への複合体への軍事費を増やすといっても
あまり必要じゃない必要かなんかわけのわかんない軍事費も増やさなきゃいけないし
それから社会保障とかメディアなんか絶対減らせないわけです
つまり国債は減らせない
でしかしこのメディケアだとか社会保障の信託基金ってのがあるんですけど
これメディアでは5年後社会保障で12年後に債務超過に陥るんですねだからもう
デッドラインはもう近づいてきてるんですけどどこかで減らさなきゃいけないんです
かこれができないもう一人ピーターシフ
このチャンネルでもよく取り上げますが
アメリカの経済評論家でリーマンショックを予言した人ですね
この人はもうそもそもアメリカの財政っていうのは世界最大のネズミ講だって言ってる人
なんですけどその通りだと思うんですがこのピーターはこの債務上限の問題は何が問題かというと債務であって上限ではないんだと
上手い言い方をします
債務がもうそもそも問題であって上限が問題なんじゃないかとさっき問題なんじゃ
ないとさっきのロンポルト同じこと言ってるんですね議会が上限を引き上げ続ける限り債務問題は解決しないと引き上げ続けてるわけですけど
これだと債務の問題はずっと解決しないんだとアメリカは間違いなくそうすると
国債とドルの危機へ向かっているこの危機とは何かこの危機とは議会が債務上限を引き上げなかったから
危機になったんじゃなくて引き上げたから聞きになってるんだとこれあのこれまで
ずっと債務上限を引き上げなかったらデフォルトの危機だって言ってたんだけどそうじゃないんだとこの債務上限を引き上げてるからずっと
債務問題が解決しないでそして本当の危機になってるんだとこういう言い方をしてるんですねで
今後2年間で国債が4兆ドル増加する可能性があるとということをこの人は冷静な客観的な分析をしています
4兆ドルも増加するんですねだから今回の会員の可決によって目先のデフォルトは回避したがデフォルトの本当
の危険性は実は高まってるんだとという指摘をしていますということでこの債務上限問題下院で可決しましたもうこの件は下院が主導権があるので
この後上院に行きますけど上院では間違いなく可決するでしょう
ということでバイデンさんは喜んでますしかししかし本当の問題は先送りになっている
この問題はこれからもうこれも引き上げちゃったんでこれからじっくりと本当の歳出カットを考えるべきであるという風に
ピータシフーは言っています。