「ジャニーズを優先してこっちをないがしろにして。誠実ではないですよね」
そう憤るのは、批評家の矢野利裕氏である。
大手広告代理店・博報堂が発行している『広告』。
「博報堂の社員が編集に携わっています。その号の特集テーマに沿った、様々な筆者の論考・対談などが掲載される。2019年からは小野直紀氏が編集長を務めている」(博報堂社員)
いま問題となっているのは、「文化」をテーマとした最新号(3月31日発売)。この号では、矢野氏と社会学者の田島悠来氏が「ジャニーズは、いかに大衆文化たりうるのか」というテーマで対談している。この中で、矢野氏がジャニー喜多川氏のセクシャルハラスメントや、ジャニーズ事務所のメディアへの影響力について言及した発言が、博報堂の広報室長の判断で勝手に削除されていたのだ。
ジャニーズ性加害を削除 博報堂は「性加害容認」企業?
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