
大谷翔平「クソガキ」のままだった プライベートジェットで名古屋入り、WBC日本代表に合流 スーパースターも変わらぬ天真爛漫さ
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表の大谷翔平投手(28)=エンゼルス=は3日午後に名古屋入りし、チームに合流。同日午前には駐日米国大使を表敬訪問し、そのままプライベートジェットで空路移動と王族のような行動だが、グラウンドで見せた表情は日本で「クソガキ」と呼ばれた頃から全く変わらない。
【写真】帰国用のチャーター機の前でほほえむ大谷(本人インスタグラムより)
その行動はすでに野球選手の範疇(はんちゅう)を超えている。ラーム・エマニュエル駐日米国大使はこの日、自身のツイッターで「この変化球は予想できなかった」などと投稿し、東京・赤坂の米国大使館で大谷とタッチを交わす写真を掲載した。 大谷はその後、帰国時と同じくプライベートジェットで羽田空港から空路で名古屋へ。小牧空港からはハイヤーに乗り込み、中日との壮行試合が行われるバンテリンドームへ向かった。大使館を訪問後にプライベートジェットで移動するプロ野球選手など前代未聞だろう。 だが、世界的なスーパースターになっても、その天真爛漫(らんまん)な人柄は変わらない。チーム本隊と同じタイミングで球場入りすると、ダルビッシュ(パドレス)や旧知の関係者と笑顔であいさつ。 大谷は「まずは顔と名前をしっかり(笑)。個の集結がまずは一番いい形になる。しっかりと個人の100%を出せるかどうかが一番のチームワーク」とあくまで個人の状態向上がチームとして強くなる一番の要因だと指摘する。 ヌートバー(カージナルス)の愛称「たっちゃん」が入ったTシャツを着て大歓声に包まれながらグラウンドに姿を現すと、2015年の「プレミア12」で親交を深めた松井(楽天)にいきなりハグ。ベンチに引き上げる際には日本ハム時代にコーチと選手の間柄だった白井ヘッドコーチに体当たりを食らわせた。 大谷の日本時代を知る関係者は「どれだけ高給取りになっても、偉い人たちに会うようになっても全く変わってない。あの頃のクソガキのままでした」と笑顔で話す。 チームは中日に2―7と惨敗しても、大谷の存在が侍たちを明るく照らすはずだ。 (片岡将)