テスラ、上海工場での生産を一時停止 理由は不明
米電気自動車(EV)大手テスラが12月24日、上海工場での生産を一時停止したことが分かった。同社の社内通達と関係者2人への取材をもとにロイターが報じた。同工場では早番のシフトが取り消され、全従業員に休暇を開始できると伝えられたが、生産停止の理由は示されなかった。現在のところ、テスラはこの件に関するコメントを出していない。 テスラは10月以降、主力モデルの販売価格引き下げを繰り返しており、「モデル3」は最大1万8000元(約34万円)、「モデルY」は最大3万7000元(約70万円)値下げされた。その後も新車を購入する消費者に対してさまざまな優遇策を打ち出し、同月7日には6000元(約11万5000円)の購入補助も始めていた。 テスラの受注台数の減少が相次ぐ値下げの原因で、今回明らかになった上海工場の生産停止にも関係していると見る向きもある。 実際の受注状況は、12月の納車台数の発表で明らかになるだろう。 *22年12月26日のレート(1元=約19円)で計算しています。 (36Kr Japan編集部)
米テスラ株が2年ぶり安値、「売らない」の約束に投資家疑心暗鬼
[23日 ロイター] - 23日の米国株式市場で、米電気自動車(EV)大手テスラは荒い値動きの中、2年ぶりの安値水準に落ち込んだ。イーロン・マスク最高経営任者(CEO)は22日、今後2年間はテスラ株を売却しないと表明したが、投資家を安心させることはできなかった。 マスク氏は昨年末以降、400億ドル相当のテスラ株を売却。そのうち150億ドル分は、売却しないと約束した後に売却されている。 証券取引委員会(SEC)の弁護士だった経歴を持ち、現在は法律事務所モーゼス&シンガーのパートナーであるハワード・フィッシャー氏は「近い将来にマスク氏が再び売却し、テスラの株価に値下げ圧力がかかるとすれば、投資家には証券詐欺を主張する正当な根拠がある」と述べた。 SECの規則では、公開企業とその幹部は、投資家にとって重要な意味を持つ可能性のある情報について、投資家が見ているチャンネルを通じて正確に開示することが義務付けられている。ただ、企業がどのようにそれを行うべきかは、具体的には規定されていない。 テスラ株は23日に一時3.5%下落、2020年9月以来の安値を付けた。終値は約1.76%安だった。