ロシア大富豪・チンコフ銀行の創業者「ロシア国籍放棄を決断」

ロシアのオンライン銀行大手、ティンコフ銀行（Tinkoff Bank）の創業者であるオレグ・ティンコフ（Oleg Tinkov）氏は10月31日、ロシアによるウクライナ侵攻を理由に、国籍を放棄したことを明らかにした。同氏はかねて侵攻を非難していた。

ティンコフ氏はインスタグラム（Instagram）に、「ロシア国籍を放棄することを決断した。平和な隣人（ウクライナ）と戦争を始め、毎日無実の人々を殺害しているファシスト国家と関係を持つことはできないし、これからも持たないだろう」と投稿。

https://www.afpbb.com/articles/-/3431774

銀行家のオレグ・ティンコフ氏、ウクライナ問題でロシア国籍を離脱
ロシアの億万長者、オレグ・ティンコフ氏が、ウクライナ戦争を理由にロシア国籍を放棄し、「プーチン・ファシズム」を非難している。

ティンコフ氏は、約2000万人の顧客を持つロシア最大の金融機関の1つであるオンライン銀行ティンコフ銀行を設立した。

インスタグラムの投稿で、彼はこう言った。「平和な隣国と戦争を始めたファシストの国とは付き合えないし、付き合うつもりもない」。

ロシアの大物で、ロシアのウクライナ侵攻を公の場で批判している人はほとんどいない。

ロシアの独立系ニュースソースであるSota Visionは、ティンコフ氏がロシア国籍を抹消されたことを示す証明書の写真と、ウラジーミル・プーチン大統領のロシアに対する暴言をInstagramでツイートした。しかし、現在その投稿は彼のアカウントから削除されたようだ。

銀行員はこう語っている。”このパスポートを保持し続けることは、私にとって恥ずべきことだ” 彼はロンドンに住んでいると言われているが、ロシアのビジネスエリートの他の多くのメンバーと同様に、英国の制裁の対象である。

「より多くの著名なロシア人ビジネスマンが私に続き、プーチン政権とその経済を弱体化させ、最終的に彼を敗北に追い込むことを願っています」とティンコフ氏は語った。

そして、こう続けた。「私はプーチンのロシアが嫌いだが、この狂った戦争に明確に反対しているすべてのロシア人を愛している！」。

4月、ティンコフ氏はさらに強い言葉でクレムリンを非難し、縁故主義と隷属主義に基づく政権と呼んだものを非難した。

「クレムリンの官僚たちは、自分たちだけでなく、自分の子供たちも夏の地中海に行けなくなったことにショックを受けています。ビジネスマンたちは、自分の財産の残りを救おうとしている」と述べた。

西側の制裁措置には、渡航禁止、資産凍結、飛行機やヨットの差し押さえなどが含まれている。プーチン大統領の政治的・軍事的権力は、クレムリンのコネで金持ちになった億万長者たちの支持に大きく依存している。

また、ティンコフ氏は4月、自身が設立した会社（キプロスに本社を置くTCSグループホールディング）の35％の株式を家族で売却した。売却先は、ロシア有数の大富豪で、鉱山大手ノリルスク・ニッケルのウラジミール・ポタニン社長である。

TCSのTinkoffブランドでの事業は、銀行、保険、携帯電話などである。

メディアによると、もう一人のロシア人銀行家、ニコライ・ストロンスキーもロシア国籍を放棄したとのことだ。彼は英国籍を持ち、英国のフィンテック新興企業Revolutを設立した。彼は今年初め、ブログでウクライナの戦争を非難し、ウクライナの家族とのつながりを強調した。

https://www.bbc.com/news/world-europe-63466138

オレグ・ユーリエヴィッチ・ティンコフ（ロシア語：Олег Юрьевич Тиньков、1967年12月25日生まれ）は、ロシア生まれのキプロスの企業家、実業家である。

ティンコフは家電製品店テクノショック、冷凍食品工場ダリア、醸造会社、ティンコフレストランのネットワークの創設者である[1]。あまり知られていないプロジェクトとして、音楽店ミュージックショックとレコード会社ショックレコードは、バンドキルピチ、レニングラードの最初のアルバムをリリースし、フラウミュラーのナイフと仕事をした[2] ティンコフはティンコフ銀行取締役会の創設者で会長だった（2015までティンコフレジットシステム[3]と呼ばれていた）。同銀行は2007年に設立され、2016年12月1日現在、ロシアの銀行の中で資産で45位、資本で33位-にランクされている[4][5]。

Tinkovは、2019年9月にアメリカの大陪審によって、故意に虚偽の税務申告を行い、アメリカ国籍を放棄しながら2億4000万ドル以上の脱税を図ったとして起訴された[6]。 彼は2020年2月にロンドンで逮捕されたが、白血病の新しい診断により渡航できないほど体調不良であるとして引き渡しを争うこととなった。2019年、ティンコフは白血病と診断された[7]。 2021年、彼は手術後に合併症を起こし、生存の可能性はわずか40%と推定された。2022年までに彼の癌は寛解した。診断後、ティンコフは事業の管理職を辞めた。2020年、彼は白血病患者のための自身のチャリティーファンドの設立を発表した[8]。

ブルームバーグ・ビリオネア・インデックスは2021年11月に彼の純資産を82億ドルと推定、フォーブスはその4ヶ月後に純資産を8億ドルと推定した[10][11] 2022年4月にロシアのウクライナ侵攻を公に批判した後、プーチン政権関係者がティンコフ銀行の国有化を脅し、圧力で35%の株式を売却して潜伏したと述べた。 [12] 2022年10月には、その理由としてウクライナ戦争と「プーチンファシズム」を理由にロシア国籍の放棄をした[13].

https://en.wikipedia.org/wiki/Oleg_Tinkov