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朝日新聞の統一教会報道に厳しい声が広がっている。8月3日には、元朝日新聞紙面審議委員で思想家の内田樹氏が、〈今回の統一教会報道の弱腰が祟って400万部割れも時間の問題でしょう。〉とツイートし、朝日新聞OBも同様の声をあげた。さらに批判の意思表示として〈#さよなら朝日新聞〉というハッシュタグまでが拡散した。その朝日新聞と統一教会の関係を調べてみると……。

 

▶赤報隊事件“統一教会批判は皆殺し”脅迫状

▶上層部“手打ち”に記者は激怒した

 今から35年前の1987年5月3日夜、日本を震撼させる事件が起こった。

「兵庫県西宮市の朝日新聞阪神支局に男が侵入し、記者に向かって無言で散弾銃を発砲。犬飼兵衛記者は右手の小指と薬指を失う重傷を負い、小尻知博記者(当時29)は翌日未明に亡くなった」(社会部記者)

襲撃直後の朝日新聞阪神支局

 世にいう「赤報隊事件」である。襲撃を受けた朝日新聞は特別取材班を組織する。当時その一員だったノンフィクション作家の辰濃哲郎氏(65)が振り返る。

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