【ワシントン】米国の上院議員の一部は、中国が他国のインフラプロジェクトに資金を提供している件について、ドナルド・トランプ政権がどのように対処しているか、詳しい説明を求めている。中国の国外投資によって多くの国が同国に対する負債を抱え、救済を必要としているケースもある。
16人の上院議員はスティーブン・ムニューシン財務長官とマイク・ポンペオ国務長官に宛てた書簡で、中国の広域経済圏構想「一帯一路イニシアチブ(BRI)」に起因する問題に対応するため、どのように国際通貨基金(IMF)に圧力をかけるつもりか尋ねた。
現在、約70カ国が一帯一路に基づき資金提供を受けたプロジェクトを展開しており、その多くが多額の負債を抱えている。スリランカはすでにIMFに救済を要請。パキスタンも今秋、これに続くとみられる。パキスタンは、20億ドル規模のエアコン付き地下鉄建設計画を含む計620億ドル規模のインフラ改良計画などで生じた債務を負っている。
書簡を送ったのは、デービッド・パーデュー議員(共和党、ジョージア州)のほか、ジョン・コーニン議員(共和党、テキサス州)やマルコ・ルビオ議員(共和党、フロリダ州)といった対中強硬派などで、「今後数カ月の間にIMFがパキスタンを救済すると見込まれることを踏まえ、以下の質問への回答を求める」と迫った。質問の1つは「米国はIMFに最も貢献している国として、救済によって、現在進行中のBRI関連プロジェクトの継続や新たな同プロジェクトの開始を確実に阻止するために、どう影響力を行使できるか」だった。
財務省の報道官はこの書簡を受け取ったことを認めた。IMFの報道官は「IMFは常に債務の持続可能性について厳しい評価を行ってから融資するかどうか決める」と述べた。いかそ
https://jp.wsj.com/articles/SB12582428471823144100904584392330687899054
原文
https://jp.wsj.com/articles/SB12582428471823144100904584392330687899054
続きを読む
Source: U-1