和歌山県が誘致を目指すカジノを含む統合型リゾート施設(IR)について、県議会のIR対策特別委員会は19日、事業内容をまとめた区域整備計画を承認する議案を、賛成5、反対10の反対多数で否決した。
議会承認は、国に対する計画の認定申請に必要な手続き。県は今月28日までの認定申請を目指してきた。県議会は、20日の本会議で計画の最終的な採決を予定しているが、IR誘致の情勢は不透明だ。
特別委は19日午前から開かれた。県の担当者は、事業者側が示していた初期投資額約4700億円を調達できるめどが立ったことなどを説明。しかし議員からは詳細な資金計画の開示を求める質問などが相次ぎ、委員会が紛糾する場面もあった。
最終的に委員長を除く15人で採決した結果、議案は賛成5、反対10の反対多数で否決された。
和歌山IR計画 県議会特別委が否決、最終結論は20日本会議で