真正保守!「国家の貨幣と聖域なき構造改革」:三橋貴明
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矢野康治・財務次官は「万死に値する!」但し財務省にとって(笑)
[三橋TV第493回]三橋貴明・高家望愛
今週土曜日の三橋経済塾で復習する予定ですが、現代の我々がメインで使っている貨幣「銀行預金」の発行プロセスは、主に二つ。
1.政府が国債を発行し、国民に「預金を増やす」形で支出する
2.民間(特に企業)が銀行からおカネを借り、自らの通帳のお預かり金額を増やす
ポイントは、2については企業側に返済義務があるが、
1については「日銀が買い取れば終わり」という点です。
つまりは、政府は「返済」「利払い」といった金融的負担なしで支出し、我々の預金を増やすことができる。
というか、実際に増やしています。
銀行預金の発行プロセスを理解すると、何気に「日本銀行」は我々にとってメインの通貨発行者ではないことが分かります。
何しろ、我々は日銀が発行した膨大な貨幣「日銀当座預金(542兆円)」を借りることも、使うこともできないのです。
【2021年9月末時点 日本銀行のバランスシート(兆円)】
http://mtdata.jp/data_78.html#BOJBS
日銀券(現金紙幣)122兆円は流通していますが、これとて単に「銀行預金」を日銀発行の約束手形に変えたに過ぎない。
我々が使っている貨幣の元を辿ると、銀行預金なのです(現代は)。
もっとも、我々が銀行預金を信用するのは、「いざとなれば(いざとならなくても)現金紙幣に変えられる」 ことを知っているためです。現金紙幣は「国家が発行した貨幣」ということで、我々は無意識に信用、信頼している。とはいえ、その現金紙幣の「担保」は、日銀が保有する国債であることは知らない。
日銀は国債と引換に、日銀当座預金を発行します。その日銀当座預金が紙の形を採ったのが現金紙幣。つまりは、現金紙幣の担保は国庫債券です。 国庫債券は、発行・支出時に我々の銀行預金を増やし、さらに日銀に引き受けられる(金融市場経由で)ことで、日銀券の担保の役割を果たしているわけですね。
この種の「国家の貨幣」の仕組みをパーフェクトに学べるのは、少なくとも日本においては三橋経済塾だけだと思います。皆様、是非、ご入塾を。(講義にお越しになられなくても、インターネットで受講できますよ)
【歴史に魅せられて、myが聞いてみた〜皇統論編〜(後編)】
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Source: 三橋貴明氏ブログ