東京都武蔵野市議会で21日に採決される外国人と日本人を区別せずに投票権を認める同市の「住民投票条例案」をめぐり、結果として国益を損なうことへの懸念が拭えていない。住民投票では、自衛隊誘致や原発建設など安全保障政策に直結するテーマが争点になることが多く、実際に外国人に投票権を認めた上で実施された自治体もある。専門家は「主権国家にとって危険な流れだ」と警鐘を鳴らす。
3回目も否決
住民投票条例案が過去3度提出されている兵庫県明石市。外国人の投票権などをめぐって議会で意見が対立し、いまだ条例制定には至っていない。