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河野太郎「皇位継承」尊重姿勢は総裁選への方便 麗澤大学の八木教授

河野氏は「リベラル・左翼」…危うい 

「靖国代替施設賛成」の過去 

「皇位継承」尊重姿勢は総裁選への方便 麗澤大学の八木教授が緊急寄稿

自民党総裁選(17日告示、29日投開票)で、国民的人気の高い河野太郎行革担当相の政治姿勢が注目されている。「女系天皇」を容認する発言をしていたうえ、靖国神社に代わる国立追悼施設建設に賛成した過去もあるからだ。最近、軌道修正したような発言もみられるが、信用できるのか。麗澤大学の八木秀次教授が緊急寄稿した。

 猫も杓子(しゃくし)も「保守」を称する。昨今の政界の現象だ。おのおのが「保守」を勝手に定義し、自らをその枠内に入れ、「保守」を自称する。立憲民主党の枝野幸男代表までが「保守本流」と自称する(=『枝野ビジョン』文春新書)。

 河野太郎氏も「保守主義者」と名乗り、「本来の保守政治」に戻すとして近著『日本を前に進める』(PHP新書)を発表した。しかし、河野氏は具体的な問題を見る限り、「保守」とは言えない。「リベラル・左翼」に近い。

 皇位継承について、2016年10月のブログで、「男系、女系に関わらず皇室の維持を図るべき」と指摘し、昨年8月のインターネット番組でも「(皇位継承資格のある)男子がいなくなったときは、愛子さまから順番に女性の皇室のお子さまを天皇にしていく」と語っている。

 保守は国家の連続性を重視する。日本国家の「縦糸」に当たる皇統は父方に天皇の血を引く「男系」で貫かれている。「女系」継承を容認すれば、縦糸は切れる。天皇としての正統性も失われる。日本国家は変質する。河野氏にはそのことが理解できない。

菅義偉内閣は、安定的な皇位継承策を検討する有識者会議を設置し、女性皇族が結婚後も皇室に留まる策とともに、戦後、占領軍によって皇籍離脱を余儀なくされた旧宮家の男系男子孫の皇籍復帰策を打ち出している。

 河野氏が政権を担えば、再び「女系継承容認」一択に戻る。皇統断絶への道だ。こうした懸念が広がっていたことを踏まえてか、河野氏は8日、皇位継承策を検討する政府有識者会議の議論を尊重する考えを示した。「持論を事実上撤回した」と報じられるが、総裁選に向けての方便だろう。

 河野氏は靖国神社にも冷淡だ。

 04年11月のブログで、首相の靖国参拝を中国政府が抗議する理由を1972年の日中共同声明での合意に反するからだと、中国に成り代わったかのように説明している。

 09年9月の自民党総裁選での討論会では、当時の鳩山由紀夫首相が意欲を示していた靖国神社に代わる国立追悼施設の建設に賛成している。

 国立追悼施設の建設は小泉純一郎内閣で検討されたが、第一次安倍晋三内閣で白紙に戻された。「平和祈念」と称して日本の戦前の行為を謝罪する無宗教の国立施設だ。

 国家の主権が侵されれば、やむを得ず軍隊が敵国と戦う。不幸にして命を落とす兵士も出てくる。国家の連続性を守る崇高な行為だ。それを後の政府が感謝し顕彰し追悼する。顕彰・追悼の方法は国の文化・伝統に基づく。共産主義国以外は伝統的な宗教に依っている。

 日本の場合、顕彰・追悼の中心施設は靖国神社だ。中国が靖国参拝に反対するのは国のために戦う意欲を持つ日本人を消滅させるためだ。河野氏はそのことを理解していない。河野氏は危うい。

 

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