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有本香「女性首相」誕生阻むのは誰か 高市氏が総裁選立候補会見で

【有本香の以読制毒】

「女性首相」誕生阻むのは誰か 高市氏が総裁選立候補会見で“当意即妙” 

一部記者の意地悪な質問にも堂々と…

「アンチ高市」の大メディアOBにあきれ返る

8日午後、自民党の高市早苗前総務相が記者会見を開き、総裁選に立候補することを正式表明した。会見は全編がネット中継された。

 冒頭の40分超、「国家・国民、主権、名誉を守り抜く」という力強い決意表明に続き、細部まで練られた政策を分かりやすい言葉で披露。その後の約1時間、一部記者の意地悪な質問にも堂々と、かつ自然体で答えた。

 ネット上には、「こういう政治家を待っていた」「感動した」などの書き込み多数。「第100代にして初の女性首相、ついに誕生か」と予感させる素晴らしい会見だったと大いに評価したい。

 ネットの声とは対照的に、会見場の一部記者らの高市氏に対する「敵意」は尋常でなかった。筆頭は、TBS「報道特集」のキャスターを務める膳場貴子アナウンサーだ。高市氏の過去の発言を持ち出し、次のように迫ってみせた。

 「『さもしい顔をしてもらえるものはもらおうとか、弱者のフリをして、少しでも得をしようと、そんな国民ばかりいたら日本が滅びる』。こういう風に発言してらっしゃいます。困窮する国民をどういう目でみてらっしゃるのか、(中略)この発言について弱者への視点が欠けている不安、批判の声があるが、どう受け止めているか聞かせてください」

これに対し高市氏は、当意即妙な返答をした。

 まず、膳場アナの挙げた発言は、2012年、民主党政権下で問題となった「生活保護の不正受給」への対応を検討する中で出たものだと説明した。そのうえで、「福祉は公正、公平であるべき」と力強く持論を述べた。加えて、「私に対して、非常に色がついていると見られるというご指摘ですが、これが私です。私は私の信念を持って、政策を発信してまいりましたし、実行もしてきた」と毅然(きぜん)と言った後、一転、表情をやわらげ、「わりと素直な方で、同僚議員のアドバイスにも柔軟に対応してきた方です」と、膳場アナをイナしてみせた。

 これもネット視聴者には大好評。「役者が違う」などのコメントが飛んだ。

 それにしても先月、高市氏が総裁選出馬の意志を明らかにしてからの大メディアの扱い方は異常である。

 夕刊フジが8月21日発行号で、「高市支持81%」と自社サイト(zakzak)の緊急アンケートの結果を報じても他社はスルー。8月中は、ほぼ高市無視を決め込み、9月に入って、菅義偉首相が総裁選不出馬を表明し、安倍晋三前首相が「高市支持」を打ち出してもまだ、泡まつ候補扱いにした。

 一方、これまで「女性の政治家を増やせ」と強硬に主張してきた与野党の女性政治家や、自称「リベラル」な識者らも、高市氏の出馬を無視。その矛盾を問われ、社民党の福島瑞穂党首は「総理大臣は、女性なら誰でもいいというわけではありません」と言い出す始末だった。

政治家に限らずどんな職業も、女、男といった属性でなく「適性」で就くべきというのは当然の道理だが、福島氏もようやくそれを理解できたようで幸いだ。今後は二度と、「クオータ制」などと言い出さないに違いない。

 今週に入り、さすがに一部民放が「初の女性総理誕生か」と銘打ち、高市氏を好意的に扱い始める。その裏には、先週、総裁選を伝えた番組で、石破茂元幹事長の動向を伝えた途端、視聴率が下落したという事情もあると側聞した。

 イデオロギーに凝り固まった一部メディアを除けば、テレビは視聴率、新聞は部数に左右される。今後、「女性首相待望論」で数字が稼げるとなれば、一気に「高市旋風」が吹くことも考えられ、そうなれば総選挙を目前に控えた自民党議員らも一気に「高市支持」になびくだろう。

 しかし、まだ大メディアで「アンチ高市」の声は高い。特に大メディアOBの「元政治記者」がそろって、「安倍さんは『高市推し』と見せかけて『本命は岸田』」「安倍が動かなければ推薦人も全然集められなかった」などのでたらめをテレビで言い放つ事態にはあきれ返る。

 出馬会見で「NHK改革」を明言した高市氏の首相就任は、長年、世論をほしいままに動かし、政治を弄んできたメディア人にとって悪夢であろう。だが、決めるのは全国100万余の自民党員・党友と、国会議員だ。私たち国民の声が、その良きサポーターとなれば幸いである。

 ■有本香(ありもと・かおり) ジャーナリスト。1962年、奈良市生まれ。東京外国語大学卒業。旅行雑誌の編集長や企業広報を経て独立。国際関係や、日本の政治をテーマに取材・執筆活動を行う。著書・共著に『中国の「日本買収」計画』(ワック)、『「小池劇場」の真実』(幻冬舎文庫)、『「日本国紀」の副読本 学校が教えない日本史』『「日本国紀」の天皇論』(ともに産経新聞出版)など多数。

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