「エンゼルス２－８アストロズ」（１３日、アナハイム） 　エンゼルスの大谷翔平投手（２７）が「１番・指名打者」で出場し、初回に３９号先頭アーチを放つなど、５打数２安打１打点、１盗塁。１１戦ぶり今季３１度目のマルチ安打で打率を・２６９とした。チームは大谷の先頭弾などで先制するも逆転負けで借金２となった。 　第１打席で３戦ぶりの一発で勢いづいた大谷は続く三回の打席で強烈なピッチャー返しの打球で中前打。今季１７盗塁目となる二盗も決めた。 　６、７月は２カ月連続で月間ＭＶＰの活躍を見せていた大谷だったが、８月に入って打率１割台、１３戦４７打席連続本塁打なしの急ブレーキ。ところが、１番で起用された１０日のダブルヘッダー第２試合からこの日まで５試合連続安打で２本塁打と結果が出始めている。 　試合後のマドン監督は、不振だったベテラン外野手アップトンが１番で起用された直後に調子を上げたことから「選手をそこに置くと、みんなうまくやる」と話した後、大谷の打席について「彼は自分のストロークを取り戻しつつある」と解説。時速１８５キロを記録した九回の強烈な当たりの左直の打球速度に関心を示しながら「ああいう打球をこれまでずっと見てきた。少し疲労が回復されたのかもしれない。状態を戻してきていると思う。本当にいい感じだ」とにこやかに話した。